内容説明
102歳で吉川英治文化賞を受賞した瞽女(ごぜ)小林ハルさん、谷崎潤一郎の『痴人の愛』のモデル、放浪をつづけた母親など、人間の心の闇の部分、生きざまを見すえた「生の深い淵から漂うもの」を描き、エッセイにまとめる。
目次
1 最後の瞽女小林ハルさんの顔(心の原風景;現代文明社会への警鐘 ほか)
2 母と娘と自画像と天井画(母に捧げる鎮魂歌;感性磨かれた幼児期の体験 ほか)
3 モデルとの出会い(偶然の選択と誤解の出会い;モデルの死 ほか)
4 ニューヨークとインドの旅ほか(ニューヨークで;アメリカンドリーム ほか)
5 追悼と評論(詩人の魂で彩られた作品;さりながら死ぬのはいつも他人なり ほか)



