仮面―そのパワーとメッセージ

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  • サイズ A5判/ページ数 222p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784898061657
  • NDC分類 711.9
  • Cコード C0072

目次

総論―お面の古考学
現代に生きる仮面―変身するヒーローたちの系譜
日本の先史仮面
日本中世の能面について
東洋のマスクロード
韓国の仮面劇ルネサンスについて―その歴史的意味とゆくえ
京劇―絵を描かれた顔
大自然の超越的な存在との合一―パプア・ニューギニアセピック河流域の仮面文化
ヴァーチャルな素顔とリアルな仮面―マルタ島母神像にヒントを得て
ヴェネツィア―華麗なる仮面の祝祭

著者等紹介

佐原真[サハラマコト]
1932年大阪府生まれ。元国立歴史民俗博物館長

勝又洋子[カツマタヨウコ]
1947年神奈川県生まれ。東京電機大学理工学部教授。生け花空間造形家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐倉

2
「儀礼において仮面を着用する民族は、それを着用しないで儀礼に興じることのできる民族に比べ、大なり小なり文明人である」p195 仮面の歴史、役割、分類などについての論孝集。石塚正英氏の仮面論……素顔では神と交信できなくなった人々のためのものである、という話は興味深いものがあった。総論で紹介されていた「原始民俗仮面孝」も機械があれば読んでみたい。2022/06/11

まづだ

2
仮面の文化は一見、神に扮するのに手っ取り早く、世界中に幅広く分布しているようだ。しかし、そう簡単ではない。狩猟民、牧畜民にはなく、農民の文化だそうだ。そのくせ、日本の伎楽を紐解くと中国の王様やインドのガルーダ、ギリシャのディオニュソスが登場するなど国際色豊か。仮面はどのような歴史に生まれ、いかにして他文化の神を取り込んだのか?日本、中国、ヴェネチア、アフリカの国々など、仮面をもつ国の文化の独自性と国際交流をオムニバス形式で描き出した一冊。豊富な図で仮面の造形を比較できるのが楽しかった。2012/01/13

Maasan

1
伎楽面がなぜか異常に好きであるゆえ、本書を手に取った。野村万之丞氏「東洋のマスクロード」は、シルクロードを渡った伎楽面のルーツや文化的宗教的背景に独自の見解を加えつつ、日本の狂言面やアジア各地の仮面との関係性を論じる。最終的には仮面が匿顔の自分を取り戻す、不安除去の装置であったとまとめる。この東西を跨ぐ広大な文化伝播と交流のエキゾチズムに、私がかつて憧れていた世界が蘇り、ふと意識が遠のくような感覚を覚える。また愛沢革氏「韓国の仮面劇ルネサンスについて」も非常に刺激的で示唆に富む論。今こそ読むべきと感じた。2018/04/20

刻猫

1
考古学、民俗学。能楽、ヴェネチアのカーニバル。2015/12/01

真夏みのり

1
仮面に関する論文集。けっこうおもしろいものが多かった。ただこの本はカラーにする必要もなければこんな紙質にする必要もまったくないと思う。2011/04/17

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