内容説明
「僕たちは秀才だが、あいつだけは天才だ」その稀にみる感性によって、小林秀雄にそう言わしめた青山二郎。大正後期から昭和前期に骨董鑑賞界をリードし、常に美の深淵に遊び壮烈な人生を生きた不世出の才人がいた。柳宗悦、倉橋藤治郎、北大路魯山人らと往来し、小林秀雄を中心とする文学グループの中原中也、永井龍男、河上徹太郎、大岡昇平、宇野千代、白洲正子らに絶大な影響を与えた男。貴重な証言と豊富な図版で、その伝説の素顔に迫る。
目次
1 青山二郎を語る(真贋(小林秀雄)
青山二郎のこと(河上徹太郎)
『酒徒交伝』より(永井龍男)
飲む打つ買うの天才(今日出海)
わが師わが友(大岡昇平)
「ふうん、そう、」と言ったきり(宇野千代) ほか)
2 青山二郎の交友録
3 青山二郎年譜
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- 和書
- ある投票立会人の一日