内容説明
本書は不安に特異的に作用する物質である抗不安薬について書かれたものである。近年、抗うつ薬に比較すると地味ではあるが、抗不安薬や睡眠薬の開発が進んでおり、それらの成果として、新しい作用機序を持つ抗不安薬である5‐HT1A作動薬の一つが発売され、さらに平成11年にはbenzodiazepine誘導体から一つの睡眠薬が上市された。今回は、これらの情報を追加すると共に、他に小規模な改訂を加えた。
目次
不安とは、不安の治療における抗不安薬
抗不安薬の種類と薬理
抗不安薬の開発―前臨床試験から臨床試験まで
抗不安薬の適応
抗不安薬の選び方
抗不安薬の用い方
Benzodiazepine系睡眠薬の選び方と用い方
抗不安薬の副作用とその対策
抗不安薬の依存性
抗不安薬の長期投与とモニタリング
抗不安薬の将来