内容説明
本書の第一部では、夏目漱石の『ハムレット』体験、『ハムレット』に材をとった俳句、そして小説『草枕』を手がかりに、シェイクスピアからの照明をあてている。第二部では、近代の日本を代表する作家たちと『ハムレット』のかかわりについて論じたものを集めた。
目次
漱石と英語
「幽霊のような文学」から「自己本位の文学」へ
『ハムレット』との出会い
英文学者漱石と『ハムレット』
『ハムレット』の俳句と董の花
「オフェリヤ」の絵と『草枕』
森鴎外の翻訳詩「オフェリヤの歌」
文芸協会の『ハムレット』
『ハムレット』の太宰化―『新ハムレット』の人物像をめぐって
ピジン日本語のハムレット
ハムレットの独白―To be,or not to be
著者等紹介
仁木久恵[ニキヒサエ]
津田塾大学卒業後、テキサス大学大学院修士課程修了(M.A.)。津田塾大学大学院博士課程単位取得満期退学。さらに、ライス大学、イリノイ大学にて研修。現在、明海大学教授。専攻は英米演劇、比較文学
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