出版社内容情報
アジャイル、リーンに続く開発手法
「KANBAN」の本邦初訳
トヨタの「かんばん」方式をソフトウェア開発に適用した「カンバン」は世界中で注目され、海外の名だたる開発チームが次々に成功事例を発表している。
本書はこの潮流の先駆者として知られるデビッド J. アンダーソンの著作であり、国際的にも評価されているエンジニア必読書の邦訳である。
■本書の特徴
「カンバン」はトヨタの「かんばん」方式をソフトウェア開発に適用した技法として、今や世界中で注目されている。
世界の名だたる開発チームが、既存のプロセスにこの「カンバン」を適用し、アジャイル性の強化を図った成功事例を発表している。
「カンバン」では次のステップを踏む。
1 品質への集中、2 仕掛り(WIP)の制限、3 頻繁なデリバリー、4 要望とスループットのバランス、5 優先順位付け、6 予測可能性向上に向けたばらつき原因の解消。
これらを通じ、「抵抗の少ない現実的な変革」と「シンプルで実践的な新しい管理手法」を実現するための鍵を開発現場に提供する。
著者デビッド J. アンダーソンは、2004年に世界に先駆けて「カンバン」を実践。以来、常にこの手法のリーダーとして発信を続けている。
本書はソフトウェアエンジニアリングの分野で国際的に評価されている著作の邦訳である。
■原題:KANBAN Successful Evolutionary Change for Your Technology Business
■推薦の言葉
株式会社 豊田マネージメント研究所
副社長 エグゼクティブ・コンサルタント 高木 徹 氏
既にアジャイル開発に取り組んでいるチームの次のステップとして、営業‾企画‾開発‾運用までのリードタイムの短縮などを実現するため、是非本書の「カンバン」(後工程引取り)方式を用いて実践し、研究されることを推奨します。
第I部 導入
1. アジャイルマネージャーのジレンマ
2. カンバン手法とは何か
第II部 カンバン手法の利点
3. 成功へのレシピ
4. 5四半期で最悪から最善へ
5. 常に改善を行う文化
第III部 カンバン手法の実施
6. バリューストリームマップの作成
7. カンバンシステムの調整
8. デリバリーリズムの確立
9. 入力リズムの確立
10. 仕掛り制限の設定
11. サービスレベルアグリーメントの確立
12. メトリクスとマネジメントレポート
13. カンバンのスケール化
14. 運用レビュー
15. カンバンによる変革の開始
第IV部 改善の実施
16. 3種類の改善機会
17. ボトルネックと空きリソース待ち
18. リーンの経済モデル
19. ばらつきの素
20. 問題管理と上位受け渡しポリシー
内容説明
ムダを無くし生産性を飛躍的に向上させるトヨタの「かんばん」方式を、ソフトウェア開発に適用。注目の的となった手法の核心を解説。
目次
第1部 導入(プロジェクトマネージャーのジレンマ;カンバン手法とは何か)
第2部 カンバン手法の利点(成功へのレシピ;5四半期で最悪から最善へ ほか)
第3部 カンバン手法の実施(バリューストリームマップの作成;カンバンシステムの調整 ほか)
第4部 改善の実施(3種類の改善機会;ボトルネックと空き資源待ち ほか)
著者等紹介
アンダーソン,デビッド・J.[アンダーソン,デビッドJ.] [Anderson,David J.]
技術会社の業績向上を主目的としたマネジメントコンサルティング会社を率いている。ソフトウェア開発に30年近く携わり、Sprint社、Motorola社、Microsoft社、Corbis社でアジャイルソフトウェア開発チームの管理を行ってきた。2005年にソフトウェア開発に対して初めてカンバンプロセスを導入。FDD(ユーザー機能駆動開発)の作成への関与を通してアジャイル運動を起こしていった。APLNの設立に関わり、相互依存宣言の起草者の一人となっている
長瀬嘉秀[ナガセヨシヒデ]
1986年、東京理科大学理学部応用数学科卒業。朝日新聞社を経て、1989年に株式会社テクノロジックアートを設立。OSFのテクニカルコンサルタントとしてDCE関連のオープンシステムの推進を行う。OSF日本ベンダ協議会DCE技術検討委員会の主査を務める。現在、株式会社テクノロジックアート代表取締役。UML Profile for EDOCの共同提案者、ISO/IECJTC1 SC32/WG2委員、UMLモデリング推進協議会(UMTP)発起人、明星大学情報学部講師
永田渉[ナガタワタル]
東京大学文学部社会心理学専修課程卒業。約20年にわたり、株式会社テクノロジックアートにてオブジェクト指向分析、設計、実装、テスト、執筆、教育などシステム開発のあらゆるフェーズに携わっている。方法論やオブジェクト指向に関する書籍および雑誌記事の執筆多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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