内容説明
退職などによる労働契約の終了時に発生する労使トラブルは非常に多く、筆者も社会保険労務士として、また労働局のあっせん委員として、特に「解雇」や「雇止め」が原因のトラブルを多く経験しています。実は、会社が労働契約の内容を労働者に明確に伝えていないために、労働者にも誤解が生じ、その結果、労働契約が終了するときに大きなトラブルに発展する事案が多いのです。本書は、あらゆる退職に関することについて、労働基準法等の知識から、トラブルに至らない実務のチェック事項や注意点、そして適正な手続きのしかたまでを「1項目=見開き2ページ」でやさしく解説。困ったときには「もくじ」を参考に、知りたいことをすぐに調べることもできます。経営者や管理職の必須知識として、人事労務担当者の実務の手引書として、活用自在の本当に役に立つ本です!
目次
1章 労働契約はどんなときに終了するのか
2章 「退職」についてこれだけは知っておこう
3章 「解雇」するときのルールと留意点
4章 整理解雇(リストラ・事業縮小)が認められるとき
5章 「懲戒解雇」の手続きと気をつけておくべきこと
6章 知っておきたい「休業」の種類と取扱い
7章 「休職」制度を設けるときに知っておくべきこと
8章 定年退職と再雇用で義務づけられていること
9章 採用内定取消しや本採用拒否に関するポイントと手続き
10章 有期雇用・パートタイマーの契約が終了するとき
11章 退職にまつわる手続きで忘れてはならないこと
著者等紹介
濱田京子[ハマダキョウコ]
特定社会保険労務士、エキップ社会保険労務士法人代表社員、株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン社外監査役、東京都紛争調整委員会あっせん委員。神戸市生まれ、東京育ち。聖心女子大学卒業後、新卒で三井不動産株式会社に入社し、人事部の仕事を経験したことをきっかけに、その後も人事系のキャリアを重ね、2009年に濱田京子社労士事務所を開業。2016年6月にエキップ社会保険労務士法人へ組織改編。自身が大手企業だけではなく、大手企業のグループ会社やベンチャー企業に勤務した経験から、ステージに応じた現実的な対応策の提案・コンサルティングを得意とする。書籍やビジネス雑誌への執筆、人事労務関係の講演など幅広く活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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