内容説明
評価をしなくてもパフォーマンスは上がる!「評価をしない評価制度」、その現実的な内容と、大胆に「評価」の要素を抜き取ったことからくるメリット、そしてこの制度の可能性を、この本ですべて公開します。
目次
1章 「評価をしない評価制度」とは
2章 「評価をしない評価制度」の課題と対処法
3章 「パフォーマンス・フィードバック」とは
4章 「評価をしない評価制度」のベースとなる「ABA(応用行動分析学)」の考え方
5章 「評価をしない評価制度」のつくり方
6章 「評価をしない評価制度」の運用のしかた
7章 「評価をしない評価制度」の資料集
著者等紹介
榎本あつし[エノモトアツシ]
社会保険労務士。株式会社MillReef代表取締役、社会保険労務士法人HABITAT代表社員、一般社団法人行動アシストラボ代表理事、一般社団法人日本ABAマネジメント協会代表理事、日本行動分析学会会員。1972年、東京都立川市生まれ。法政大学経済学部卒。大学卒業後、ホテルにて結婚式の仕事等に携わる。2002年、社会保険労務士試験合格。人材派遣会社人事部に転職後、2005年12月に社会保険労務士として独立。現在は、人事評価制度に関するコンサルタントとしての仕事を主要業務としている。ABA(応用行動分析学)の理論を用いた組織活性化業務を得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
2
評価をしない評価制度:制度は手段・ツールに過ぎず 生まれた背景 評価制度の不満・問題点 従来の制度の課題からの導き出し 課題と対処法:5つの課題 給与や賞与の決定 伝達・動機付け 能力や適性の見極め 昇格・提示 パフォーマンス・フィードバック:PF 成果・行動とパフォーマンスの違い PFの効果 記録方法 行動の所産 自己記録の品理性の低さ ABA・応用行動分析学:スキナー博士 ABC分析 OBM つくり方:フレーム・手順 運用:5つのポイント 資料集:目標作成 パフォーマンス・レコーディング 2021/03/06
もじか
1
評価と処遇を結びつけず、育成と動機づけに特化して評価制度を設計する具体的なアプローチを紹介する本。理論的背景に応用行動分析学があり、パフォーマンスフィードバックを軸に考えている。論理展開もシンプルで分かりやすい。個人的にはそんなに大きな給与や待遇の差にならない業務評価を細かくやるのはコスト過多だと思う人間なので、感覚とも合う。評価=処遇反映という図式から離れて、何のためにどのように評価という営みを使うのかを考えなおせる本。2025/01/17
Terry K
1
単なる「フィードバック」ではない、「パフォーマンス・フィードバック」という手法を活用することで、個人業績評価をしないで人材育成と方向性のベクトル合わせを実現しようという試み。処遇の拠り所にはならない、と認めているところは潔く、活用の仕方次第ではすごく使えるツールだと思えた。2022/03/06
まんまる
0
人事評価はどうしても低い評価を下された人が不満を持つから廃止し、成果につながる行動を記録するにとどめようという主旨の本。多少まどろっこしい部分もあるが、記録するシートから賃金制度の作り方まで載っていて親切な内容。2021/07/08