内容説明
難解なしくみが一目でわかる図解と、知識ゼロの人でもわかりやすい文章でやさしく解説。製造業の原価計算担当者や経理担当者、製造現場の管理者や担当者、工業簿記検定の受験者必読。
目次
1章 まずこれだけ知っておこう―「原価」とは何か
2章 いろいろな原価の計算―そもそも「原価計算」とは?
3章 「真実の原価」はこうして計算する―実際原価計算の進め方
4章 計算しながら原価を管理する―「標準原価計算」のしくみ
5章 分析や計画にも役立てる―「直接原価計算」の活かし方
6章 サービスの原価も計算できる―「活動基準原価計算」の基本
7章 意思決定のためのデータを提供する―「特殊原価調査」とは何か
著者等紹介
久保豊子[クボトヨコ]
三重県出身。一橋大学卒業(原価計算・管理会計専攻)。公認会計士、税理士。米国公認会計士試験合格。大手監査法人、個人共同事務所を経て、久保公認会計士事務所を開設。元日本公認会計士協会理事、前文部科学省「教科用図書検定審議会」委員、元「大蔵省・新しい金融の流れをつくる懇談会」メンバーなどを歴任。現東京都審議会委員。また、国際会計基準やキャッシュフローに関する講演依頼なども多く、雑誌連載では「紫先生」のニックネームで、平易な語り口には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mazda
18
ビジネスパーソンとして、少なくとも民間企業に属しているなら知っておくべき内容だと思います(自分がよくわかっていないので、自戒の念を込めて)。限界収益や損益分岐点などの指標を活用することで、同じ売上額でもどの製品を多く売るかによって収益が変わってくるといった理屈が理解できるかどうかが、ビジネスセンスに大きく関わってくるかと思います。2019/01/20
Great Eagle
11
最近原価計算がちょっと気になっています。どうも分かってないからなのですが案外難しい。財務会計と管理会計とがごちゃごちゃになる。どのように管理したり設計していけばよいのでしょうか悩みは尽きません。2019/10/22
ベイ
3
今後仕事で原価計算をしようするので、基礎知識をつけるために読んでみました。 簿記等で計算問題としては原価計算に触れていましたが、実際に本で理論を学ぶことでより理解が深まりました。 ABCやABMなどあまり知らなかった手法もしることができたので、導入にぴったりの1冊でした。2019/11/05
サピエンス
1
流石に4回目となると、今まで頭に入らなかったところまで理解できた。読めば読むほど以前は理解できなかったことが理解できるようになるので何度も読み返すことは大切です2018/11/27
shibacho
0
前半は簿記2級にて工業簿記をやっていればなんとなくわかる話。グラフを出すならCVP分析とかシュラッター図の紹介とかあってもよかった気がします。後半の原価についての考え方、特に7章の意思決定のための原価計算については、個人的にもやもやしていたものが整理されて言語化されている感じでよかったです。ただ、現在では廃止されている原材料仕入の後入れ先出し法が図の中に残っているのは若干解せない。2021/12/18