著者等紹介
吉田遠志[ヨシダトオシ]
1911年~1995年。洋画家であり版画家でもあった、吉田博の長男として東京に生まれる。太平洋美術学校で学んだ後、素材を広く海外に求めるようになり、アフリカをはじめ世界各地への旅を重ね、動物と自然をテーマに木版画を制作。日本版画協会会員。「自然や動物を愛する心は、幼い時から養われねばならない」という信念から、1982年より制作をはじめた『アフリカの動物絵本シリーズ』は全17巻に及ぶ。『はじめてのかり』でボローニャ国際児童図書展エルバ特別賞、『まいご』で絵本にっぽん賞、サンケイ児童出版文化賞、国際オーナーリスト賞を受賞したほか、『アフリカの動物絵本シリーズ』は、フランスで翻訳出版賞・異文化理解貢献賞を受賞した
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感想・レビュー
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くぅ
22
なんだか今回もすごい話だった。ライオンは川を越えられず右往左往しているヌーを狙い撃ち。自分たちのお腹を満たすためなんだけれど、それが結果としてヌーたちの方向転換のきっかけになり多くのヌーが溺れず助かった。自然が巻き起こす偶然。ヌーが倒れライオンが上に乗った絵に息子は複雑そうでしたが、そのあとヌーが方向転換し川の浅瀬を渡る姿に納得。このシリーズを読むまで動物は単にキャラとして可愛い存在の認識だったようですが、自然界について理解が深まっています。(4歳3ヶ月)2021/08/25
あるちゃ
6
絵本でこんなにハラハラドキドキしたのは久しぶりかもしれません。このシリーズ、どれも臨場感たっぷりなのですが、今回はさらに緊張感もたっぷりでした。アフリカを舞台にした動物たちのドラマにこんなにひきつけられるとは!!ヌーとライオンの命がけの攻防に、自然界で生きるって壮絶だなと感じました。2010/04/29
紅花
5
アフリカを舞台に、ヌーの群れ、ライオン、大自然が織りなすドラマ。予想外の出来事。緊張の一瞬。淡々とした文章、迫力ある絵。このシリーズ借りてみよう!2014/09/16
takaC
5
好きなシリーズ。2009/05/04
biba
4
ヌーが川を渡るところは、想像しただけで圧倒される感じだった。実際には、こんな場面だったらもっと多くの命が失われているだろうし、そうやって数が保たれているのかもしれないが、こんなにも多くのヌーが群れをなしていることも脅威の一つだろうと思う。表紙のおびただしい数のヌーを養うだけの緑や水の確保・・・。今まで読んだゾウのお話にも通じるなと思った。2014/09/05