内容説明
おぼろおぼろ、うららうららの艶笑譚。明治時代の西国の村。おおらかにユーモラスに繰り広げる、男と女の秘めごと連作集。
目次
三の谷から来た新妻
男くらべ
へそのない花嫁
寝太郎
東の谷の娘
龍神のひげ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
杜のカラス
27
面白い。男女の愛欲、ストレートですっきり、ぐずぐず愛の、どうのこうのはない。本来、こういう性の在り方が言いと思えるぐらい。仲のいい男女であり、性の関係もぴったりって思える二人。そういう関係が一番。世界は二人のために。花から花へ、そうしたって、結局は同じ。こういう本は、エロ本的で読みやすい。あっという間に読んでしまえる。冊数を増やすにはいい。読書の目的が、そういう人は、それでいい。愛欲ばかりでは、動物も人間も同じ。犬たって、好き嫌いがあって、好きでやりたいやりたい、人間と同じ動きがあるそうだ。そういう本だ2022/11/08