鈴木喜代春児童文学選集〈12巻〉いのちの歌声―医師・岩渕謙一のたたかい

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鈴木喜代春児童文学選集〈12巻〉いのちの歌声―医師・岩渕謙一のたたかい

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  • サイズ A5判/ページ数 143p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784897774732
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

内容説明

病気やけがをすると、健康保険によって治療を受けることは、いま、当たり前です。しかし、昭和の初めまで健康保険はありませんでした。病気やけがは、本人の不注意でおこる。だから、本人のお金で治す。かつては、そう考えられていました。そうすると、お金がなければ死んでしまいますし、伝染病の場合は、一村全滅ということもあります。それを救うためには、医師の無償の働きにまつしかありませんでした。この本は、青森県の寒村で、そういうきびしい情況に直面した医師、岩渕謙一の物語りです。

目次

死んだ子をおぶってきた女の人
いなくなった女の子
ハーモニカ
若いおばあさん
ツル子の病気
「医者様、どうするだ」
四郎との約束
神様のフダコ
米をつくる人びと
働きにいったハナ子
「おらが医者だ」
昭和の新しい年
やみを通って広野原
その後のこと

著者等紹介

鈴木喜代春[スズキキヨハル]
1925年、青森県に生まれる。青森師範学校卒業。千葉県の小・中学校に38年間勤務。在職中から、子どもの作文・読書の指導をよくし、人の心の奥底にひそむ善意をひき出す教育を実践。その姿勢が創作に投影、人の心と行動を緻密に描き出す作品を生み出す

山口晴温[ヤマグチセイオン]
1926年、青森市に生まれる。日本板画院同人。戦後、雑誌「むつの子」の編集に参加以来、児童文化活動を続け、木版画を主に童画、挿絵制作。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。