内容説明
子どもの算数の学力低下が、今、特に問題になっています。二桁の掛け算・割り算はもとより、割り合い、比例、反比例、分数、角度など、私たちの日常生活に欠くことのできない“数”の概念が頭から抜け落ちた結果であるとも云われます。その原因は、子どもたちの依存体質が進んだこと、数に対する直感力・バランス感覚が失われたこと、と云われます。学力低下から抜け出し、児童の学力を回復するにはどうするか。それは、一算数だけではなく、国語も社会も理会も体育も、つまり、綜合力・人間力をつける以外に方法はありません。このことは、単に良い学校に入るという姑息な目的ではなく、人間本来の感性を高める道でもあります。本書はまさにその点に切り込んだ著作と云えます。
目次
寄宿塾―二十年前、私は東京にいた
アヒルのさゆりちゃん
むかしの子どもたち
家庭内暴力と校内暴力
夫婦別居未遂事件
母のガン
でき太先生との出逢い
奇跡が起きた！母の復活
母の贈り物
「我が人生に悔いなし」を求めて
キノコ名人に師事
朗読と児童英語教育に学ぶ
キノコと人間は似ている
人生の目標が見つかる
二十一世紀の新しい教育・でき太くんの算数クラブ
心の叫びが聞えてくる手紙
親の意識が変われば、子どもも変わる
子どもの夢を志のレベルに育て上げる
小学校三年生から入会してきた美穂ちゃん
ＮＰＯ「算数日本一」の活動
著者等紹介
加納りゅう太［カノウリュウタ］
昭和２９年、静岡県生まれ。法政大学法学部卒業。大学時代より塾の仕事に就き、文英学院そして能開センターを主催。その後、寄宿塾「盟和教育」を設立。現在は、能力開発をテーマに“でき太くんの算数クラブ”を展開
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