内容説明
本書は中国の有名な古典小説『聊斎志異』のなかの一篇『阿宝』を改編したものである。広西の名士孫子楚が阿宝という富豪の娘に恋い焦がれ、結婚を申し込みに行ったが、家の格式がつり合わないとしてことわられた。そのため、病気になり、その身はいつしか鸚鵡になって阿宝のところへぱたぱた飛んで行く。朝から晩まで阿宝のそばに寄り添い、二人は夫婦になる固い約束を交す。そして、迂余曲折を経て、ついに二人は添い遂げる。
感想・レビュー
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たまきら
29
読み友さんの感想を読んで。ハンサムさんで詩人な男子は、貧しくって夢想家で、良くも悪くも生活IQが超低いんだな~。そんな彼ですから、恋を支えるのは美しいお相手。日本の落語「崇徳院」だと男女どちらもメソメソしてますが、さすが中国女子!つよ~い。素敵な絵ですが、実際の絵をおこしたのではなく、印刷物から再版したような品質なのがもったいない~。娘さんは「なんじゃこの男!」以上。2022/10/15
おはなし会 芽ぶっく
11
鸚鵡(おおむ)の縁結び 広西に住む富豪の娘阿宝(アーパオ)は才色兼備な18歳。若い詩人孫氏楚は容姿端麗な才能あふれる男性、ただ彼の右手は生まれつき六つ指、さらに貧乏な家柄。孫氏楚の詩を好んでいる阿宝に結婚を申し込むが、阿宝の父親に反対されたり、阿宝の照れ隠しの「余計な指をお取りになったら~」の言葉を鵜吞みにしてしまい…。ラストはハッピーエンドですが、昼ドラのような話でした。2022/09/27