感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
289
ラ・フォンテーヌの原話。ブライアン・ワイルドスミスの絵。お話は巷間によく知られたもの。この絵本もやはり、その生命は絵にある。表紙にも鮮やかなようにライオンのオレンジと背景の緑が冴える。基本的にはこれと同じように動物は具象、背景は抽象で描かれる。美術的にもひときわ優れている。ワナにかかったライオンを案じてやってきた動物たちの表現は見事。ヒョウもマンドリルもオカピー(?)も。こういう絵本で育つと、あるいは美的センスが涵養されるだろうか。こんな風に描いてもいいのだと。2024/08/25
yomineko@ヴィタリにゃん
45
読み友様からのご紹介本です📚割と威張ってるライオン🦁罠にかかった彼の声を聞いて動物達は様子を見に来るが、誰も助けてくれない。前にライオンに助けてもらったネズミは罠を一生懸命噛み千切って助けてあげた😊大きいからって威張ってばかりじゃだめですよ~2024/12/13
アナクマ
28
互酬の物語。◉躍るような線描、抑制の効いた熱帯の極彩色が美しい。森を行くライオンと、網に絡め取られたピンチの青いシーンが印象的。古本で見つけたら→解体→額装コースで。2019/09/22
kanata
17
「ジャングルのおうさまのこのわしに、あんなちびが、どうやっておんがえしをするつもりかな?」と嘯くライオン。そのあと、ネズミに助けられてしまう。面目丸潰れなライオンはこのあとどうしただろう。ちゃんとネズミにお礼を言っただろうか。/ライオンがネズミと遭遇したとき、ネズミを傷つけずに返してやったお礼ということらしい。明るい色彩にかわいいライオン。2018/03/11
紅花
13
先日読んだシンプルな「ライオンとネズミ」と違ってこちらは絵の迫力があって、絵だけでもメッセージがつたわりそう。ほどよく解説的な文章もあって、幼児からでも楽しめそう。2016/04/19