内容説明
日本で普及している胴ベルト型安全帯は、墜落時に腹部だけで衝撃を受けるので危険性が高く、欧米では使用禁止とされています。その欧米で使われている安全帯は衝撃緩和能力の優れているハーネスで、最近日本でも使用されるようになりました。しかし日本の仕様書は墜落安全距離などの情報が不十分で、ハーネスの特性を理解せずに使用すると危険な場合もあります。本書では、胴ベルト型安全帯の問題点を指摘し、ハーネスの基礎知識・注意点をQ&A形式でまとめました。元請職員および実際に安全帯を使用する現場作業員の方々の安全を考えた1冊です。
目次
第1章 胴ベルト型安全帯からハーネス型安全帯への移行に向けて―安全環境と背景
第2章 なぜハーネスなのか―胴ベルト型安全帯の限界
第3章 ハーネス―ハーネス型安全帯の使用促進のために
第4章 安全帯に関する諸問題
第5章 安全帯の管理