感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二人娘の父
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連載が2010年頃とのことなので、沖縄経済の最新の状況は、基地依存からの脱却はさらに進んでいると思われる。それにしても、タイトルどおり構造としてこの問題をしっかりと取材したことは、大きな意味があると考える。地元紙としての矜持を示したのではないか。返還はもちろんだが、返還後にもさまざまな問題や課題が残る状況を知り、この島の負った傷の深さに心が痛む。2020/06/11
kou
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いわゆる基地・経済リンク論の中で語られる沖縄県の米軍問題・経済問題の実態について記した本。沖縄問題を扱う書籍のうち、米軍基地はいらない、といった姿勢がタイトルからして見て取れるような書籍がよく散見されるが、この本は割とデータに基づいた偏りの少ない書籍だと思う。一つの視点では掴みきれない様々な要素が絡み合う沖縄問題を語る時、現状を過不足なく把握するためにこういった書籍をいくつも丁寧に読んでいくべきであると思う。2013/08/25