感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
二人娘の父
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            下巻の主題は薩摩による琉球侵攻から、琉球処分、そしてアジア・太平洋戦争まで。琉球という一つの国家の消滅が描かれる。2019年に焼失した首里城の復元を期して作成された作品なので、2026年秋に完全復元となると言われているだけに、新しい「首里城ものがたり」も読んでみたいと思う。2025/09/19
          
        ビシャカナ
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            薩摩の侵攻によって琉球王朝は完全にあやつり人形となるが、抵抗を続けた人もおり社会制度や産業を立て直した人もいた。そのうえ飢餓や首里城の炎上が度重なっても強く生きた人々だったが、幕末の混乱は琉球にも及び、派閥が生まれて政争となり、そして明治維新によって混乱の末に琉球王国は消えることになる。だが首里城はその後も兵舎となり学校となり、そして第二次世界大戦によって壊滅する。やがて復元された首里城は民族の心のシンボルとなり誇りとなった。琉球の視点の明治維新の物語は興味深く、戦前の沖縄治世にもこれぞという人物もいた。2023/08/24
          
        


 
               
              


