内容説明
1848年、「共産主義者同盟」の綱領として発表され、世界の労働者階級のもとに瞬く間に広められた『共産党宣言』。共産主義とはなにかを解き明かした『宣言』の初版(23ページ本)を底本に、その誕生の最初の姿を翻訳で提供。『宣言』成立の前史を示す『共産主義の諸原理』および関連文献をも収め、詳細な訳注を付して刊行。
目次
共産党宣言(ブルジョアとプロレタリア;プロレタリアと共産主義者;社会主義的および共産主義的文献;種々の反政府党にたいする共産主義者の立場)
共産主義の諸原理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
10
前置き長いなーと思ったが、解説によるとどうやら「序文」は重要部分らしい。私はむしろ付録の共産主義者同盟規約の方が気になった。簡潔で具体的な部分も多いので、基準にするとどんな事が起きるかも想像しやすい。思考操作っぽい項目もちらほら(共産主義の支持を表明させる, 同盟員に新たな名を与える, 班同士での情報交流を遮断等)。2017/05/12
ゲバイタ・クマオ
5
学習会のテキストとして。よく引用される箇所がたまに出てきて楽しい。短いし科学的社会主義の古典のなかでは読みやすい方なのではないかと思う。ただ、どの古典でも同じ だけどやはり繰り返し読むことが必要笑。2020/03/01
iggydog
2
正しいこともあるだろうが、これらを拡大解釈的に広げるのは宗教じみてくるだろう。マルクスの言葉は持って回ったような言い回し、予言的で分かりにくい。共産主義と社会主義が明確に異なるという記述もあった。2016/05/28
さいごの砦
0
労働者の行動指針を示した共産党宣言とマルクス、エンゲルスの考え方を質問形式で示した共産党の諸原理に付録の共産主義的同盟規約、信条草案など共産主義、マルクス、エンゲルスについて理解をかなり深めることができる。2016/06/09
Takamitsu Tsubo
0
4年ぶりくらいに読む。通算では4回目。 読むたびに新しい発見をさせてくれるのが、科学的社会主義の古典の素晴らしいところなんですが。今回も色々と発見がありました。 マルクスとエンゲルスの生きた時代から150年。 資本家と労働者の階級的対立は今も続いています。 しかし、その長い時間の間に、社会はずいぶん変化し、日本の様な発達した資本主義国では労働者が大多数となり、尚且つ、民主主義が前進し、選挙による社会の革命が出来るようになりました。 そういった時代に、依然として光る名著です。2014/02/09