内容説明
対局ソフトからわかった囲碁のゲーム理論。
目次
はじめに(囲碁理論について)
基礎(囲碁理論へのアプローチ)(ゲーム特性;形勢判断;着手効率)
応用(構想力と棋力アップ)(着手ミス;構想する;対局意識;棋力アップ)
研究(基礎資料として)(総合まとめ)
著者等紹介
越田正常[コシダマサツネ]
大阪府出身。信州大学卒。関連著書『パソコン&インターネット囲碁入門』『碁の方程式 基礎編』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
40
碁盤には361の点がある。仮に240手で終局なら空き地は121目。コミ(先着ハンデ)6目半として黒勝ちの標準コースは[黒64目:白57目]黒半目勝ちだ。つまり標準的な進行なら黒は64目の地を作れば勝てる。もし打っていて手数が長くなりそうなら目標を下方修正し、短くなりそうだったら上方修正する。さらに次の作戦として、64目以下しか地ができそうにないなら、手数を240手以上に伸ばせばよい…となる。何とコンピュータ的な発想だろう! 本書は「対局意識」や「棋力」まで機械的に分析しており、その徹底ぶりが可笑しかった。2016/08/07