内容説明
宇宙ステーション「ミール」から帰還後、福島・阿武隈山系滝野町で有機農業栽培に従事していた著者は、3・11東日本大震災と福島第一原発崩壊に見舞われ、原発難民となった。本書はその体験と、農人としての生きざまを語った元宇宙飛行士のリアルな警鐘である。
目次
第1章 フクシマ原発崩壊(わが在所にもセシウムが降ってきた;信じられない政府“広報”;フクシマ、ダイイチから可能な限り遠くへ)
第2章 疎開先で考えたこと(内部被爆の不安;暫定規制値の犯罪性;わがふるさとは荒れていく)
第3章 文明のリズム(等身大の技術;農業用ロボットは必要か;化外の民について;「生物時計」とサマータイム;羊を追いかけて)
第4章 野良仕事の愉しみ(風景を創る人たち;ライフスタイルとしての農家;農地を持つことの強さ;「ロカボア」って知ってる?;古代米考;エゴマの普及について)
第5章 子供たちに何を伝える(花鳥風月への感性;オオバコも食べてみよう;ハチとカメムシ;ローカル線見聞記;私が十一歳の頃;カザフスタンの犬;来世は野の花に)
著者等紹介
秋山豊寛[アキヤマトヨヒロ]
1942年、東京生まれ。1966年東京放送入社。外信部、政治部記者を経てワシントン支局長。1990年、日本初の宇宙飛行士として旧ソ連の宇宙船ソユーズに搭乗し、宇宙ステーション「ミール」から地球の模様を中継した。1992年には熱気球による世界初のベーリング海峡横断に成功。国際ニュースセンター長だった1995年に東京放送を退社。翌年から福島県滝根町(現・田村市)で有機農業と椎茸栽培に勤しむが、3・11東日本大震災と原発崩壊のため“難民”に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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