内容説明
近代建築の巨人を今、14人が語り尽くす。
目次
ル・コルビュジエの建築的プロムナードを越えて(富永讓)
アントニン・レーモンドから学んだこと(三沢浩)
戦時下に育まれたものとは何か(藤森照信)
技術を通して実現しようとしたもの(林昌二)
建築に風土性を取り込むこと(平良敬一)
都市への手がかりを建築に求めて(野沢正光)
建築に時間を取り戻すために(内藤廣)
前川國男をどう見るのか(鬼頭梓;林昌二;松山巖;布野修司)
前川國男から受け継ぐもの(槇文彦;富永讓;内藤廣;鈴木博之)
前川國男を次の世代へ伝えるために(大谷幸夫;内藤廣;松隈洋)
よりどころとなる場所を築くこと(松隈洋)
著者等紹介
松隈洋[マツクマヒロシ]
1957年兵庫県生まれ。1980年京都大学工学部建築学科卒業後、前川國男建築設計事務所に入所。2000年京都工芸繊維大学助教授に着任。京都工芸繊維大学大学院助教授。専門は近代建築史、建築設計。2000年よりDOCOMOMO Japanメンバー。2005年~2006年「生誕100年・前川國男建築展」実行委員会事務局長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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takao
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ル・コルビュジエの影響が見られるのは前半。作風が途中で変わる。(弘前市民会館 1964、弘前市立博物館 1976)2016/09/26
OKKO (o▽n)v 終活中
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本書編集者である松隈先生の『近代建築』講義の予習に図書館から。半分ちょっと読んだところで時間切れ。前川國男とその作品について、縁のあった人なかった人が入れ替わり立ち替わり行なった講演録。前川の思想を追えばとりあえずモダニズム建築というものがわかるというナイスな構成。「近代建築の美とは何か?」という新たな命題に気付けたのが大収穫。アカデミックな価値ではなく、なんらかの形で造形美を訴求しないと、都心のモダニズム建築は経済効率に勝利できないと思うの。まだ考え中だけど、市井のビル鑑賞好きとしてはいろいろ悩むわけ。2013/03/15