目次
第1章 獣害とその解決に向けた農村計画学からのアプローチ
第2章 獣害対策の実態と住民意識の解明
第3章 集落特性と農家の取り組み意向の関係から市町村の対策を構想する
第4章 獣害対策への市町村の取り組み姿勢と課題
第5章 集落ぐるみの獣害対策実施へ導く合意形成プログラム
第6章 野生動物との共生に必要な境界空間の設計
著者等紹介
九鬼康彰[クキヤスアキ]
1969年生まれ、兵庫県出身。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。京都大学博士(農学)。京都大学大学院農学研究科助手、ウエストミンスター大学客員研究員等を経て、岡山大学大学院環境生命科学研究科准教授。「鳥獣被害対策の集団的取組みを可能にする条件に関する研究」で平成22年度農村計画学会奨励賞(論文)を受賞
武山絵美[タケヤマエミ]
1973年生まれ、徳島県出身。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。京都大学博士(農学)。(株)三菱総合研究所、ミュンヘン工科大学奨学研究員等を経て、愛媛大学農学部准教授。「野生動物との共生を図る農地・農村空間設計手法の研究」で平成26年度農業農村工学会研究奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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昼寝ランナーゆうた
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論文の内容を、よりわかりやすく総合的にまとめたもの。 内容も面白かったが、最期の解題の所に書かれた文章が特に印象的だった→ 「獣害対策の計画的実践の根底に、「野生鳥獣をどうにかする」ではなく「私たちがどうあるべきか」という主体性のある意識と行動がない限りは、現場では効果として結実しない」 いかに予算を増やしたり、理論を構築しても、人の意識が変わらないと獣害問題は解決しないということだ。それに加えて僕は、もう一つの視点が絶対に重要になってくると思う。それは「結局私たちはどうしたいのか」ということだ。2020/04/17