農家の将来―TPPと農業・農政の論点

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  • サイズ A5判/ページ数 110p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784897322766
  • NDC分類 611.1
  • Cコード C3061

目次

第1章 農業貿易はどうあるべきか(日本農業は国際競争力がある!?;TPPは怖くない!?;日本農業の国際的役割はこんなにある;共生んお農業貿易原則の構築が必要だ!!)
第2章 日本農業の現状を把握する(兼業農家は離農するのか?;規模拡大と担い手の動向;農業構造の総括と見通し;地域農業の組織化・システム化とその条件)
第3章 地域の農業を再建する(兼業農家もプロ農家もまじめな生き残り法;水田稲作農業を例にした具体的な方向性;地域農業の“3つの展開方法”を考える;地域の農業のシステム化)
第4章 直接支払制度を再設計する(現行制度を点検する;制度設計上の前提と論点;日本農政の基本方向)

著者等紹介

矢口芳生[ヤグチヨシオ]
本名・矢口克也。1952年栃木県生まれ。1976年東京農工大学農学部卒業。1981年東京大学大学院農学系研究科(博士課程)修了、農学博士。1981年国立国会図書館入館、調査員(調査及び立法考査局農林課)。国会図書館在職中、農政審議会専門委員、東京農工大学・島根大学・名古屋大学・武蔵大学等の非常勤講師。1998年東京農工大学農学部助教授。2004年東京農工大学大学院共生科学技術研究院教授。東京農工大学赴任後、農林水産統計観測審議会委員食料・農業・農村政策審議会臨時委員、琉球大学・埼玉大学・北海道大学・東京大学・武蔵大学等の非常勤講師。2009年国立国会図書館、専門調査員(農林環境調査室主任)。2013年農政調査委員会、客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

12
副題のTPPがあったので借りた。矢口先生のTPPへの見解は正しいと思う。土地利用型農業が壊滅的打撃を受けるという点で(7頁)。北海道農家がTPPで2万3千戸減少する(8頁)。倫理なき自由貿易という懸念(9頁)。自由放任で人間味のない取引となる。食の安全性も揺らぐのも想定できる。農業農村の多面的機能への悪影響。農業の社会貢献産業(13頁)という側面からすると、TPPへは賛同できないことがよくわかる。バイオマスのカスケード(多段階)利用。5F。食料→繊維→飼料→肥料→燃料(17頁)は覚えておきたい。2013/10/04

石臼

0
日本の農業の現状を憂い、提言を行っているのはよいのだが、「食料自給率(力)」「生態系・環境保護」「景観維持」「雇用問題」「コミュニティ」といった諸々の問題を、農業の在り方だけで全部丸く収めようとしているせいで、どっちつかずで中途半端な論となっている印象。第一に解決すべき問題と、その程度の指標を確かにしたうえで、まずはその対案を講じることに注力すべきではないか。2013/08/03

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