目次
第1部 農村を理解するための理論構築(農村経済―進化論的パースペクティヴ;縫い目のない網を織る:ネットワーク分析と農村経済研究への適用可能性について;持続可能な知識;統制された自由:市場と国家、農業と環境)
第2部 ネオ内発的発展論(文化経済と地域開発;再帰的な専門家と政策プロセス;大学・知識経済・「ネオ内発的農業発展」)
第3部 小規模農村ビジネスの社会学(「典型的な地方の食品」とは何か―農業食料セクター・農村セクターの食に基づく開発戦略における地域アイデンティティの検証;口蹄疫病が自営業世帯に与えた影響と対応の実相;“弱い紐帯”の強さ―スコットランドのハイランドおよび島嶼部における事業主の社会的ネットワーク)
第4部 次の農村研究に向けて―科学技術研究のパースペクティヴ(持続可能なフードチェーンのための社会技術的革新:社会科学の役割;広域的土地マネジメント問題理解のための包括的なアプローチ―学際的な取り組みの枠組み)
第5部 日本の農村研究への応用(イギリス農村研究のわが国農村への示唆;都市・地域計画の分野からの視座)
著者等紹介
ロウ,フィリップ[ロウ,フィリップ]
ニューカッスル大学教授・CRE初代所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
25
ニューカッスル大学CREは、質の高い研究を通して農村発展に関する研究と実践を推進する使命がある(ⅲ頁)。関係性を読み解く分析理論ANT(ⅹⅸ頁)。人間が紡いできた意味の網としての文化、それに根ざす地域振興、内発と外発のハイブリッドとしてのネオ内発的発展論へと繋がる、マードックの視点(ⅹⅺ頁)。農村経済:古典的政治経済学の持つ統合的な伝統と共鳴(3頁)。社会経済的プロセスに包囲された複雑なオープンシステム(4頁)。農場レベルでの農薬使用が各地の環境運命を左右するポイントという(35頁)。 2016/04/03