目次
プロローグ―長寿の哀しみ 長寿の喜び
第1章 哀しくも美しい長寿―姨捨て山伝説の内実(餓鬼と仏の人間世界;深沢七郎『楢山節考』の世界 ほか)
第2章 神仏と民に捧げる聖なる長寿―八百年を生きた比丘尼の伝説(八百比丘尼とは何か;八百比丘尼は実在した ほか)
第3章 不死への願望と冒険の長寿―徐福渡来の真実(不老不死への願い―始皇帝最後の願望;中国神仙思想の死生観 ほか)
第4章 長寿伝説が教えるもの―老いるほどに一隅を照らす(喜怒哀楽を超えて;一隅を照らす―あふれる長寿の喜び)
著者等紹介
祖田修[ソダオサム]
1939年島根県生まれ。京都大学農学部農林経済学科卒。京都大学名誉教授。農学博士。福井県立大学名誉教授(同・前学長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cozy
2
八百比丘尼の話を読みたくて読む。思いのほか、姥捨ての話が面白かった。長生きすることを恥じる時代があった、というのは飽食の時代に生き、100歳を超える老人がテレビや新聞で取り上げて素晴らしいことですね、という今現代では信じられない。昔話の姥捨ての物語も今では「老人を大切にしましょう」の教訓だけど、捨てたくなくても捨てなくてはならない切実な環境がかつてあったのだと思うと、教訓話が きれいごとにも思えてくる。いろいろ考えさせられた本でした。始皇帝の話は退屈だったかな。2017/09/12
takao
1
ふむ2019/03/05
fuchsia
1
八百比丘尼は宗教団体、現在でいうならば第三世界で奉仕する女子修道女のごときものらしかったとの仮説。2012/10/14
でろり~ん
0
良い本でした。とても分かりやすく明晰平易な文章で、好印象でした。でも、まあ、4章とあとがきは要らなかったかなん? 長寿という観点は時代によって随分違うんだろうなあと思いますです。江戸時代に百歳を超えると身分制度から逃れて、罪も減じられた、とかいう話もどこかで聞いたような。でも、そういう長い時間を生きているということ、そのものではなく、生かされている意識、哀しみについての記述は沁みました。そこをもっと突っ込んで書いて欲しかった気がしますね。にしても農林統計出版なんてとこがあったんですね。ふうん。初読会社だ。2017/09/16
Junko Yamamoto
0
うーん エッセイレベルかな2022/01/19
-
- 電子書籍
- スーパーボールガールズ【単話】(21)…