近代未刊史料叢書<br> 近代外交回顧録 〈第3巻〉

近代未刊史料叢書
近代外交回顧録 〈第3巻〉

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784897149882
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C3321

出版社内容情報

◎近代外交の転換に深くかかわる外交家たちの回顧録。未刊行の貴重史料。

◆第4巻◆ 収録史料(外務省外交史料館所蔵)

16.(一)伊丹松雄「創始時代ニ於ケル『ブラジル』移民」(昭和14年9月)/(二)野田良治「『リオ』州低地ノ開拓ト日本人」(昭和14年9月) 伊丹松雄(1875~1958)は、陸軍軍人として日露戦争後の海外飛躍の場を求めブラジルに注目し、初期の日本人移民の実現に尽力した。また野田良治(1875~1968)は、外交官として約30年、ブラジルに勤務し移民の保護育成に貢献した。このふたりによる初期のブラジルにおける日本人移民についての証言。特に現地における日系人の姿が生き生きと伝えられている。

幣原喜重郎「外交文書ノ文体、起草者ノ心得並ニ諸種ノ形式」(年次・通し番号なし) 幣原喜重郎が、日露開戦時における外交文書作成に纏わる苦労を語ったもの。特に外交顧問デニソンがいかに明治外交に貢献したか、その功労が具体的に語られている部分は興味深い。

17.(一)幣原喜重郎「外交文書の文体、起草者の心得並に諸種の形式」(前出)/(二)幣原喜重郎「ワシントン会議の裏面観その他」(前出)/(三)幣原喜重郎、永井松三「日ソ漁業交渉の或る局面」 本回顧談はロシア革命後、懸案となった日ソ漁業交渉について語った、永井松三(1877~1957)「大正十二年及び昭和六年日ソ漁業交渉の或る局面」と、幣原喜重郎「昭和十一年十二月日ソ漁業暫定協定成立に関する経緯の一局面」の二編から成る。自由出漁問題打開を目指しての後藤新平の動きなど示唆ある証言が語られる。/(四)倉知鉄吉「韓国併合の経緯」(前出)  

18.出淵勝次「二十一箇条問題、米国排日移民法修正問題」(昭和14年10月) 満州事変をはさむ5年間、駐米大使の職にあり、その退任は「軍閥」の圧力によるとアメリカのジャーナリズムをして言わしめた出淵勝次(1878~1947)の談話。中国公使館勤務時代に「対華二十一ヵ条要求」の提出に反対した経緯やアメリカの排日移民法修正問題について語っている。「幣原外交」の担い手による貴重な談話である。

19.大井成元「西比利亜出兵ニ関スル思出ノ一端」(昭和14年5月) 大井成元(1863~1951)は、シベリア出兵の際、浦塩派遣軍司令官として日本軍の指揮を執った。その彼の従軍中の所感を纏めた談話。シベリアにおけるアメリカ軍との関係や現地義勇軍との摩擦が詳細に語られている。また尼港事件についても語っており、シベリア出兵における出先の軍首脳による注目すべき証言となっている。

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