内容説明
半世紀に及ぶ美への試行を彩る幻の小歌集、句集、詩集を網羅。小宇宙を孕む遊星達が照射する塚本短歌のもうひとつの貌。
目次
青帝集
銅曜集
黄冠集
森曜集
芒彩集
寄花恋
摩多羅調
香柏割礼
趨翅箋
水無月帖〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yumicomachi
3
短歌作品のみを読んだので、読了とは本当はいえないのだが、塚本邦雄の絢爛たる言葉の世界に目眩がした。いつかこの巻の残りの部分だけでなく、全集全巻を読破したい。ただ、今は正直言って塚本の毒気に少々あてられ気味でしんどいので、しばらく休みます。2015/02/11
guri gura
1
癒ゆるなき脛の擦りきず癒やさざるくちびるのきず四月過ぎなむ 白南風黒南風慈姑屋清兵衛本妻無し …2首目は字面が面白いし口に出すともっと面白い ■定型詩劇ハムレット 各台詞=短歌を詠んでるのは担当の歌人 ハム オフェリアよ 姫よ 女よ 日曜日 耳うつくしく 恋人なりし オフェ 星ほどの愛は父より享けそだち少女期を出ぬ われはオフェリア ■寄花恋 涙 そ そ ぐ 木 の 夕 影 に な び く 藤 き み は 寂 し き 死 を ね む る 蝶2006/02/19