内容説明
いまだ多くの謎に包まれている鳥の渡り行動。その解明に挑んだ先人たちの足跡から、最新の成果までを踏まえ、“渡り”研究の第一人者が平易に解説。標識法による渡り鳥の追跡や、生理学的な側面から見た渡りの研究について、多くの実験とその結果をふんだんに盛り込み、学会での経験なども綴った入門書に最適の一冊。
目次
第1章 “渡り”の概要
第2章 “渡り”の実際
第3章 “渡り”の苦難
第4章 “渡り”の方向
第5章 渡り鳥の身体感覚
第6章 生理面から見る“渡り”の準備
第7章 渡り鳥の直面する問題
第8章 “渡り”の研究を通して
著者等紹介
中村司[ナカムラツカサ]
1926年、山梨県生まれ。東京文理科大学生物学科を卒業し、カリフォルニア大学大学院動物学科、ワシントン州立大学動物生理学教室に留学後、東京教育大学理学博士。その間より(財)山階鳥類研究所研究嘱託兼所員などを経て、山梨大学教育学部教授。特に渡り鳥の生理学的研究を手がけ、日本鳥学会会頭、ICBP英国本部幹事、山梨県自然環境保全審議会会長等を歴任。現在、山梨大学名誉教授、国際鳥学会(IOC)名誉会長。主な受賞歴に日本鳥学会賞等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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