内容説明
豊富な史料から明らかになる生き生きとした庶民の姿。「貧しい山国」「武田の国」という旧来のイメージに再考を迫る。第一部は、山梨日日新聞連載の「山梨の歴史をよみ直す」に加筆・修正して構成。これまでの山国・甲斐の歴史を再考する。第二部には、著者が発表した諸論文の中から山梨に関係した四篇を収録。甲斐の中世を考察する。
目次
第1部 山梨の歴史をよみ直す(開かれた国―縦横に走る川の道;筋―郡制を断つ独特な区分;甲斐源氏―列島を舞台に広く活動;海を渡った先人―対馬守護河内義長 ほか)
第2部 甲斐の中世を考える(甲斐国の荘園・公領と地頭・御家人;甲斐国御家人についての新史料;鎌倉時代の甲斐国守護をめぐって;護良親王と甲斐源氏)
著者等紹介
網野善彦[アミノヨシヒコ]
1928年山梨県笛吹市御坂町生まれ。1950年東京大学文学部卒。日本常民文化研究所研究員、名古屋大学文学部助教授、神奈川大学短期大学部教授、神奈川大学経済学部特任教授などを歴任。この間、山梨県文化財保護審議会委員、山梨県史編さん委員会委員、山梨県立博物館資料収集委員会委員、山梨県立博物館顧問などを務める。2004年2月27日没。専攻は日本中世史、日本海民史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。