内容説明
樋口一葉記念、第二十五回やまなし文学賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chimako
82
今年度の山梨文学賞受賞作。25歳で死ぬと言っていた弟を引き止めもせず死なせた兄。家族の有りようや若者たちの虚無感が短い物語に淡々と書かれている。まるで弟の自殺が当たり前のことのように。弟を引き止めない兄の胸のうちには父の死に様が深く関わっているのだが。一気に読了。選考委員は坂元弘氏、佐伯一麦氏、長野まゆみ氏。佳作になった『菓子折り』を読んでみたい。2017/07/06
夕暮
8
死に対する感覚が浅い気がした。 自ら死を選ぶ人とは、こんなだろうか?なんだかつるりとしすぎた文章な気がした。審査員の方々のなかには、新しい文体、自分の文体をもっているという評価が書かれていたけど、私には物足りなかった。これを現代性と言ってしまってよいのか、疑問である。 自死は残された人々への暴力である、それでも死を選ばざるをえないという切羽詰まった感がもうすこしほしかった。2017/07/26
しの
0
こういった本が発刊されることにおどろく。なにも感動がない。2017/10/09
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