内容説明
若くして茅舎賞を、円熟期に芸術選奨・蛇笏賞を受賞した、不世出の昭和の俳人・細見綾子。その高弟が懇切丁寧に代表的二百句を読み解き、美しさ、深さ、おもしろさの秘密に迫る会心の労作!
目次
泥の好きなつばめ―細見綾子の人と作品
綾子二百句鑑賞
綾子の俳言に学ぶ
引用句五十音順索引
細見綾子略年譜
著者等紹介
辻恵美子[ツジエミコ]
1948(昭和23)年10月1日、岐阜県生まれ。1970(昭和45)年「風」入会、沢木欣一、細見綾子に師事。1979(昭和54)年「風」新人賞受賞。1980(昭和55)年「風」同人。1982(昭和57)年風賞受賞。1987(昭和62)年第三十三回角川俳句賞受賞。2002(平成14)年「栴檀」創刊・主宰。「山繭」・「晨」同人、公益社団法人俳人協会評議員、同岐阜県支部顧問、日本文藝家協会会員、日本現代詩歌文学館振興会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蛸墨雄
6
同人誌の主宰に勧められて読んだ。この本、県単位の横断検索で富山県の図書館には一切なく、石川県には県立図書館にしかなかったので、そこで借りました(平成30年8月上旬情報)。なんだ、8年ほど金沢に住んでらっしゃるんだ、細見綾子さん、なんだか納得した次第でした。でも、有名になった俳人であれば二重季語でも575が守られてなくても、なんでもOKというか、逆に評価されているんだよな。でも独自の視点で生活を切り取った数々の句はやはりいい感じです。ただ、どんどん日本から昔の季節感が消えていっているのも否めない感がします。2018/08/20