感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てんちゃん
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上司の後輩の短歌集ということで読みました。短歌は馴染みがなく分かりづらいものも多かったけれど、いいなと思える作品も多く楽しめました。とくに、自分の自閉症の長女を詠んだ歌は、作者の人間性も伝わりとても良い作品でした。自閉症を理解する視点からも、多くの人に知ってもらいたい歌集です。2014/05/10
わいほす(noririn_papa)
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歌集など手にするのは「みだれ髪」「サラダ記念日」以来、という程度であるが、久しぶりにゆっくりと楽しんだ。著者の豊穣な日本語力についてゆけず(少なくとも高校時代は同じ教科書で学んだのだが)、ときに辞書を引いたりしたが、なんと日本語の深いことだろう。漢字の持つ存在感と、かなの持つリズムとやさしさ。いにしえの言葉と現代の風景の交わり。言葉遊びと心の叫び。こうした歌の集まりは、一気に読むというより、本棚の型隅に置いて、ときどき取り出して眺めるのがいいんだろうな。2013/02/21