わかる実験医学シリーズ
受容体がわかる―シグナル伝達を司る受容体の機能から多様な生命現象まで

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  • サイズ B5判/ページ数 125p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784897069586
  • NDC分類 491.4
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 新たな機能が見つかり,シグナル伝達研究のキーポイントとしてさらに注目される受容体研究がおもしろい!
シグナル伝達系ごとに受容体の機能・役割をわかりやすく解説.
さらに受容体が関係する疾患の基礎研究から創薬へつながる先端研究のHotSpotを紹介!    

《目次》
概論
『受容体を多角的に眺める』(加藤茂明)
1 受容体の細胞内局在 を考える
 1)細胞膜上の水溶性リガンド受容体 2)細胞質または核内脂溶性リガンド受容体 3)エイコサノイド受容体
2 細胞膜受容体を介する細胞内シグナル系を理解する
 1) 細胞の運動,活動,極性を制御するGTP結合タンパクを活性化する膜受容体群 2) チロシンキナーゼ活性を有する膜受容体群 3) 転写制御因子を活性化する膜受容体群
3 細胞質/核内受容体は受容体型転写制御因子である
基本編
第1章 7回膜貫通型受容体シグナル系(波多江典之 辻本豪三)
1 7回膜貫通型受容体と三量体Gタンパク質の多様性
2 受容体によるGタンパク質の活性化機構
3 効果器の分類と活性制御
4 受容体による細胞内シグナル制御
5 受容体の脱感作機構
第2章 インスリン受容体シグナル系(小川渉 春日雅人)
1 インスリン受容体の構造と機能
2 インスリン受容体の基質
3 PI3-キナーゼを介した情報伝達系
4 PDK1とその下流のエフェクター
5 Aktを介したシグナル伝達
6 p70S6キナーゼとatypical PKC
7 インスリン受容体の負の調節因子 -チロシンホスファターゼと脂質ホスファターゼ
8 今後の研究
第3章 Wnt受容体シグナル系(秋山徹)
1 Wntシグナル伝達経路の概略
2 Wntシグナルのキーポイントになる分子,制御システム
 1)Wnt受容体FrizzledおよびLRP  2)分泌性Wntインヒビター 3)β-カテニンの構造 4)β-カテニン/TCF/LEF複合体 5)癌抑制遺伝子産物 APC,Axin によるβ-カテニンの分解 6)APCの細胞質-核移行とβ-カテニンの蓄積 7)ICATによるβ-カテニンの機能阻害
3 他のシグナル伝達経路との相互作用
 1) MAPKカスケード によるWnt/β-カテニン経路の抑制 2)TGF-βシグナル伝達経路とのクロストーク 3)p53が発現誘導するSiah-1によるβ-カテニンの分解
第4章 BMP/TGF-β/アクチビン受容体シグナル系(土田邦博)
1 TGF-βスーパーファミリーの生理作用
 1) TGF-β  2) BMP  3) アクチビン/インヒビン 4)nodal/lefty  5)マイオスタチン(GDF8)/GDF11
2 BMP/TGF-β/アクチビン受容体
 1)構造の特徴と機能 2)リガンドと受容体の結合様式
3 BMP/TGF-β/アクチビン受容体の変異とヒト疾患,発生研究への応用
 1)受容体の変異とヒト疾患との関係 2)受容体ノックアウトマウスの解析 3)アクチビン/BMPの細胞外結合タンパク質
4 今後の研究の展開
第5章 サイトカイン受容体シグナル系(吉村昭彦)
1 サイトカイン受容体の構造とシグナル伝達機構
 1)受容体の構造 2)JAK型チロシンキナーゼ 3)シグナル伝達のしくみ
2 STAT
3 Ras/MAPキナーゼ経路
4 その他のシグナル
5 サイトカインシグナルの負の制御機構
 1)SHP  2)Cbl  3)CIS/SOCSファミリー 4)Ras経路の負のフィードバック調節因子SproutyとSpred
第6章 受容体下で働くMAPKカスケード (中山啓 西田栄介)
1 MAPKカスケード
 1)ERK1/2  2)JNK/SAPK  3)p38  4)ERK5/BMK  5)MAPKK  6)MAPKKK
2 MAPKカスケードを活性化する受容体
3 MAPKカスケードの特異性
 1)スカフォールドタンパク質によるシグナル特異性の制御 2)ドッキング相互作用によるシグナル特異性の制御
4 MAPKカスケードの負の制御因子
第7章 核内ステロイド受容体を介する 細胞内シグナル伝達 (加藤茂明)
1 核内受容体スーパーファミリー
2 核内受容体構造と機能
3 転写制御因子としての核内受容体
4 核内受容体によるクロマチン構造修飾機能
5 他の細胞内シグナルとのクロストーク
第8章 薬物受容体 シグナル系 (三村純正 藤井義明)
1 AhRによるCYP1ファミリーの誘導
2 CARによるCYP2ファミリーの誘導
3 PXRによるCYP3ファミリーの誘導
4 PPARαによるCYP4ファミリーの誘導
5 今後の展望・課題

目次

概論 『受容体を多角的に眺める』
基本編(7回膜貫通型受容体シグナル系;インスリン受容体シグナル系;Wnt受容体シグナル系;BMP/TGF‐β/アクチビン受容体シグナル系;サイトカイン受容体シグナル系;受容体下で働くMAPKカスケード;核内ステロイド受容体を介する細胞内シグナル伝達;薬物受容体シグナル系)
トピックス編(Toll‐like受容体―自然免疫と獲得免疫をつなぐ受容体;ステロイドホルモン受容体異常症;FGFR異常症;ナトリウム利尿ペプチドファミリー―明らかにされるその生理的・病態生理的意義;生理活性脂質受容体)

著者等紹介

加藤茂明[カトウシゲアキ]
東京大学分子細胞生物学研究所核内情報研究分野教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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