内容説明
いまだ戦火のくすぶるアフガニスタンで、医療活動を続ける日本人医師、中村哲。人々の生命を救うため、大干ばつの中で井戸を掘り、その数はなんと1000に達した。いま、日本人がなすべき真の国際協力がここにある!2003年8月、アジアのノーベル賞と呼ばれる「マグサイサイ賞・平和国際理解部門」を受賞した著者からの、熱きメッセージ。
目次
中村哲講演録 病気はあとでも治せるからまず生きておりなさい
中村哲医師と参加者の質疑応答 本当のことを知ってほしいからありのままを話そう
インタビュー:中村哲医師から若き医者へのメッセージ 無鉄砲に生きてもいいじゃないか
ペシャワール会医師の報告 アフガニスタン・パキスタンで実際に行われている医療について
本当は何をやっているのか何が行われているのか―アフガニスタンにおけるNGO活動の現実とペシャワール会
著者等紹介
中村哲[ナカムラテツ]
1946年福岡市生まれ。九州大学医学部卒。専門神経内科(現地では内科・外科もこなす)。国内の診療所勤務を経て、1984年パキスタン北西辺境州の州都のペシャワールに赴任。以来十九年にわたりハンセン病コントロール計画を柱にした、主に貧民層の診療に携る。1998年にはPMS基地病院をペシャワールに建設、パキスタン山岳部に三つの診療所も併せ持つ。また1986年から、アフガン難民のためのプロジェクトを立ち上げており、現在アフガン無医地区山岳部に三つの診療所を設立して、アフガン人の診療にもあたっている。また病院・診療所で患者を待つだけでなく、辺境山岳部に赴き定期的に移動診療を行っている。2000年からは中央アジア、特にアフガン国内を襲った大干ばつ対策のための水源確保(井戸掘り・カレーズの復旧)事業を実践。さらに2002年春からアフガン東部山村での長期的復興計画「緑の大地」プロジェクトに着手、現在全長十六キロメートルの用水路を建設中。2003年度マグサイサイ賞・平和国際理解部門受賞
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後藤良平
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