内容説明
本書の前半では、RB経路とp53経路に関与する基本的な分子の解説を行い、後半では癌におけるRB経路とp53経路の変異の実際を解説するように企画した。細胞周期は全く新しい癌治療法開発のためのターゲットとも考えられるので、そのような解説も加えた。
目次
概論 癌化の2つの基本経路―RB経路とp53経路
第1章 細胞周期を制御する基本因子(細胞周期進行の鍵をにぎるCDKとCDKインヒビター;RBタンパク質と転写因子E2Fによる細胞周期の制御機構;p53のドメイン構造と誘導のメカニズム ほか)
第2章 細胞周期異常と癌(癌におけるp53経路の障害―発癌体質を決める分子機構;癌におけるRB経路の変異―G1期チェックポイントを制御する因子;癌ウイルスタンパク質による細胞周期の撹乱 ほか)