内容説明
進化論的な生命観の美しさと強さを証明するため、R.ドーキンスとS.J.グールドは異なるアプローチをとった。二人の世界観を生い立ちから掘り下げ、現代進化論の核心に迫る。
目次
アフリカに生を受けた合理主義者
ティラノサウルスに魅せられた古生物学者
ティンバーゲンとの出会い
古生物学の聖地を目指して
利己的遺伝子説の誕生
断続平衡説の挑戦
ダーウィンのロットワイラー
進化論エッセイストの登場
社会生物学論争と優生学
科学と神のなわばり
狙いをはずした撃ち合い
著者等紹介
垂水雄二[タルミユウジ]
1942年、大阪生まれ。翻訳家。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。出版社勤務を経て、1999年よりフリージャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんぶー
0
科学的につっこんだことは、素人なのでわかりません。でも、グールドとドーキンスが、「狙いをはずして打ち合っていた」ということの解説は、”友情”の物語のようにも感じられました。そのグールドはもういないと思うと、寂しくて寂しくて、残念でなりません。2016/12/18
魚京童!
0
http://kuzirappa.blog.fc2.com/blog-entry-236.html2013/04/03
静
0
ドーキンスが『神は妄想である』を書いた動機は、9・11テロっていうくだりから、なんか胸が苦しくなりながらも読んでた。そしたら『神は妄想である』のインタビュー記事の名前「ザ・フライングスパゲッティ・モンスター」で吹いた。神が『神は妄想である』の関連記事ってどういうことだよ、思わずなごんじゃっただろ。ラーメン2012/08/31
うーちゃん
0
専門書を除けば、グールドの邦訳はほとんど全て、ドーキンスの方は半分くらいは読んでいる。だから、この本も面白く読めたのだが、彼らに影響を与えた科学者がずらずら出てくる部分は、正直あまり理解できなかった。文章は非常に分かりやすいが、進化論の歴史的経緯をある程度わかっていなければ、読むのはしんどいだろう。2012/08/09
やまべ
0
グールドは『フルハウス』だけ、ドーキンスに至っては1冊も読んでいないのだけど、特に読みにくい感じがしなかったのは著者の力量か。それにしても、信頼できるライバルとの論争というのは素敵だ。2012/07/12