内容説明
高度経済成長期以降、日本人はゴキブリに対して敏感になった。世の中の期待に応えるべく、毎年発売される新しい殺虫剤の数々。スプレー式から置き去り法まで、人間とゴキブリの知恵比べは今日も続く。
目次
1章 日本列島ビルムシ・ライン
2章 虫殺し屋の誕生
3章 虫殺しのテクニック
4章 殺虫剤のすべて
5章 ゴキブリとの駆け引き
6章 虫殺しの昭和史
著者等紹介
林晃史[ハヤシアキフミ]
1934年生まれ。1956年静岡大学農学部卒。1959~75年、大正製薬(株)研究部勤務。1975年より千葉県衛生研究所医動物研究室長、1989年より同研究所次長を経て、1994年退職。現在、防虫科学研究所長、東京医科歯科大学医学部講師。農学博士。医学博士。1971年4月日本衛生動物学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫綺
52
Gの生態について詳しい分析がなされているのかと思ったら、副題「殺虫剤の進歩と限界」通りの害虫処理についての話。文章も古臭く、専門用語だらけ・・・。期待外れの一冊だった。(何を期待してたんだ・・・笑)2012/07/28
手押し戦車
11
物事には変わる事やいつの時代になっても変わらない物もある。携帯電話がスマホに変わったけれど、ガムの噛み方は変わらない。考え方が変わらない物に対し過剰反応して対応する方が必死になって物事を色んな対応の仕方をして良く成ってると思い込み実は本質的に何も進化も行動も変わらない事象を歪めてしまってヒステリックに成って周りが見えなくなり最終的には変わらない物に勝手に偏見を持っている。ゴキブリは実は行動も外見も変わらない。変わったのはゴキブリ退治の製品が変わっただけ。不変こそ永続。コーラは今も昔も変わらない。2014/05/24
Humbaba
9
人が人間にとって住みよい環境を作ったため,ゴキブリもその生息範囲を広げてきた.人間もゴキブリに対して手をこまねいていたわけではない.様々な道具を開発し,制圧しようと試みた.しかし,いくら技術を発達させても,ゴキブリを根絶することは出来なかった.2012/09/12
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
4
殺虫剤のお話。「なぜ絶滅しないのか?」ってどこに書いてあったっけ?と読了後も読み返してしまいましたよ!つまりは、安全性を無視して超強力な殺虫剤を作れないから、ってとこらしいんですが。ゴキブリ戦争の幕開けは東京オリンピック、つまりなんかイベントがあるたびに街からホームレスが一掃されちゃうのと同じ図式なわけね。メーカーの戦略によりゴキブリへの嫌悪感が強化されたってのも、売らんかなのメーカーの手のひらの上でころがされてる孫悟空な消費者でした。ビルという形式の建造物はゴキブリを増やすのにもってこいのようですね。2012/06/30
uttt
2
なぜ絶滅しないのか知りたくて読んだ。だが、タイトルに期待するような話はほぼ書かれていない。 売れるようなタイトルをつけたいのは分かるが、内容と一致していない。 読むのにかかった30分を損した気分。 こんなタイトルの付け方ってあり? サブタイトルだけにしてくれりゃ、被害者が少なくて済むのに。2012/09/28