大学の起源

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  • サイズ B6判/ページ数 221,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784896949476
  • NDC分類 377.23
  • Cコード C0022

内容説明

“十二世紀ルネサンス”以降中世の大学はいかに育まれたか―謎の多い起源から、初期の制度や教育内容の詳細、さらには学生の生活の様子にいたるまで、誕生まもない大学の姿を、西欧中世における知的復興の成果として軽妙に活写した名著。重要な関連史料の抄訳も併録。

目次

1 大学制度の発生(「人びとで作られた」大学;教師と学生の「組合」としての大学 ほか)
2 大学教育(七自由学芸;古典研究と論理学 ほか)
3 学生の生活(学生の日常生活;さまざまな学生のタイプ ほか)
大学記録(資料)(勉学のために旅をする学生たちのための特権;フィリップ尊厳王がパリの学生たちに与えた特権 ほか)

著者等紹介

ハスキンズ,チャールズ・ホーマー[ハスキンズ,チャールズホーマー][Haskins,Charles Homer]
1870‐1937。アメリカの中世史家。ジョンズ・ホプキンズ大学大学、ウィスコンシン大学で教鞭を執ったのち、ハーヴァード大学教授となる。アメリカ歴史学会会長、アメリカ中世学会会長を歴任。名著として名高い『十二世紀ルネサンス』(1927年、邦訳1985年創文社/1989年みすず書房)など著書多数

青木靖三[アオキセイゾウ]
1926年生まれ。1977年12月25日没。元神戸大学教養部教授。科学史家

三浦常司[ミウラツネシ]
1934年生まれ。神戸大学教授、兵庫教育大学教授、神戸松蔭女子学院大学教授を歴任。現在、兵庫教育大学名誉教授。専攻は英語史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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人生ゴルディアス

5
著者の名前になんか見覚えがあると思ったら『十二世紀ルネサンス』の人だった。古い本なのと、一般向けの書籍なのかな、あまり細かい話は無くて、雰囲気を掴む程度に一通りの説明がなされている。巻末には、時間割と課題の内容が記されていた。学生や大学に向けた王からの特権状の翻訳もいくつか。2021/08/04

ナカシマ

1
中世ヨーロッパにおける大学制度の発生、大学の教育内容、学生の素顔が簡潔明瞭に叙述されており、楽しみながら読める。現代の大学の合わせ鏡として読むと良い。2017/11/27

ひつじ

1
文章はとってもくどいよ。もっとわかりやすい文章に組み立てられそうなのに。そんなわけで眠い時には読めない本。内容としては現在の大学の起源を制度的にみて、中世のイタリアボローニャ大学に求めています。そうして、中世の制度、教育、学生について資料から見えてくる中世の大学について記述しています。研究に使用する文献であったり、あるいは暇つぶしとして読むにはいいかもしれないけれど、例えば高等教育の中で大学について気になるから手始めに、という読み方はきついかもしれない。2012/12/05

メロン泥棒

1
1923年にブラウン大学で行われた講義を1957年に書籍化して、2009年に3度目の邦訳版が新装版として出版された物。1度目の邦訳が学生運動さなかの1970年というのが興味深い。最初の大学には建物がなく、学生達の組合(ギルド)であり、さらに教師の組合が組み合わさってユニヴァーシティとなったそうだ。そして、学生の組合には教師に対して強い発言権があった。それでも今の大学生と同じく授業をさぼったり、必ずしも勤勉ではなかったようだ。2010/06/27

もりたく

0
大学の歴史を知る上での古典中の古典、との事ですが、前提知識がないと読み進めない気がします。斜め読みが、限界でした。2016/05/01

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