内容説明
「’89年版ベスト・エッセイ集」(日本エッセイスト・クラブ編、文藝春秋)に選ばれた傑作「風来坊、海をプカプカ」から20年。沖縄の海岸で拾った軽石から始まった研究は、時を重ね、ここに1つのストーリーとなった。
目次
1章 海岸に漂着した軽石
2章 西表海底火山
3章 軽石に関わる用語
4章 火山ガス
5章 軽石の性質と判別法
6章 北海道駒ヶ岳
7章 福徳岡ノ場
8章 西表島群発地震
9章 遺跡から出てくる軽石
10章 漂流できなかった変わり種材木状軽石
著者等紹介
加藤祐三[カトウユウゾウ]
1939年、東京生まれ。琉球大学名誉教授。沖縄大学客員教授。理学博士。1958年、東北大学大学院理学研究科博士課程修了。同大学理学部助手、琉球大学助教授を経て1990年に同大学教授。1996年から同大学理学部長を兼務(~2000年)。専攻は岩石学、防災地質学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
2
11-87 赤 鹿沼土は軽石です。簡単に言っちゃってゴメン!・四万年前・赤城の山が噴火した時の溶岩流です。この間、S.4・北海道の駒ケ岳が大噴火!カアチャンがバケツ持って軽石取りに行ったゲナ。東北大Dr.琉球大名誉教授 ‘39生 火山ガスが抜けた溶岩のこと。・・・軽石を採りに行った! 大噴火、地震、漂流、漂着…。海岸に打ち上げられ、見向きもされない軽石。しかし、そこには“雄大な自然史”が刻まれていた-。小さな軽石の波瀾万丈記。海岸での軽石観察・実験の手引付き。2009/07/18
takao
1
ふむ2022/04/04
1484h
0
2021/8/13に福徳岡ノ場が噴火したので再読したが、以前よりも面白く読めた。漂着軽石、なかなか深いです。ちなみに福徳岡ノ場1986年噴火の軽石が琉球諸島に流れ着いたのは、噴火から約3-4か月後らしい。2021/08/24