内容説明
シオカラトンボはちっとも塩辛くなんかない(笑)。人間は動物の中で最も雑食性に富む種類であり、悪いことにその気になれば身近にいる生き物のほとんどは食べることが可能である!危険?美味?その料理法や栄養は。
目次
佃煮昆虫イナゴ
ハチの子
サザムシの佃煮
ハエ、非常食となるか
九竜虫とミール・ワーム
ゴキブリは珍味となるか
スズメノショウベンタゴ
白身を食った人
せみの缶詰
ユスリカのふりかけご飯〔ほか〕
著者等紹介
篠永哲[シノナガサトシ]
1936年生まれ。1959年愛媛大学文理学部理学科卒。1965年より東京医科歯科大学医学部医動物学講座助手、1976年より同講師、1982年より同助教授、2002年定年退官。現在同大学非常勤講師。医学博士。1980年4月日本衛生動物学会賞受賞
林晃史[ハヤシアキフミ]
1934年生まれ。1956年静岡大学農学部卒。1959~75年、大正製薬(株)研究部勤務。1975年より千葉県衛生研究所医動物研究室長、1989年より同研究所次長を経て、1994年退職。現在、防虫科学研究所長、東京医科歯科大学医学部講師。農学博士。医学博士。1971年4月日本衛生動物学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
84
『みんなが知らなさそうな自分が面白いと思う本を持ちよる読書会』で紹介されていた本。モノクロ写真付きで食レポもある。いろいろな調理法も記述されているが30を超える虫や幼虫をみると「ちょっとなぁ!」と考えてしまうのは私だけではないのでは。2022/09/19
Nobu A
11
立花隆推薦本。2006年初版。医学博士と農学博士の共著。内容だけでなく表紙も独特。世界の人口増加で食糧難が予想され、栄養価が高い昆虫食が近年注目されている。読んで知ったが、世の中知らないことだらけ。世界各地で既に食され、日本でも戦時中の食糧難時代は食べられ、昔から信州地方では「ザザムシの佃煮」を始め、様々な(釣りの餌としても)昆虫食が販売されている。写真付きで読書中、とても食欲は湧かなかった。いや、正直気持ち悪かったが、昆虫食しか選択肢がなくなった時、数日保存し糞出させ、火を通すという重要なことは学んだ。2022/01/27
まふ
4
そこらにある虫を手当たり次第に食べまくるという、恐ろしい本。二人の昆虫学者が専門的知識に裏付けられながらも、おっかなびっくりで食べてゆくところがスリリングであり、滑稽であり、可愛いとさえ思える。イナゴ、ハチノコは当たり前、ザザムシ、ハエ、ゴキブリ、ガ、シラミ、セミ、ユスリカ、ムカデ、オケラ、トンボ、ミノムシ、ダニ、カイコなど、とにかく覚悟を決めて食いまくっているところがたまらなく面白い。最高に楽しめた。「ミノムシを食べて明るいいろりばた」だまされて食わされた筆者の友人の手になる「俳句」。笑ってしまった。2004/04/17
KOTA
4
だ・・・ だめだ・・・。本を読むたびにその本の主人公やリアリティある風景や匂い、色、明るさを頭の中に思い浮かべながら読書するタイプの人間なので、この本を読んだら自然と口の中の舌の上にその味が想像されて実際に味がしている錯覚を感じるの。 ご…ごきぶりの刺身の味は・・・ 著者さんら 何してくれんのっ とは言え、本を選んで興味本位で買ったのは僕なので、誰に文句も言えないんだけどもさっ。 僕のレビュー史上 初めての「おすすめしない」本です。特に女性には。 でも、男は一度くらいは子供の頃無意識にアリとかセミな2012/05/23
あや
3
表紙と裏表紙のセンスが抜群。2名の共著書だが、書き手の区別がつかないほどどちらもナチュラルに虫を食べている…(そして周りの人も知らぬ間に食べさせられている)(今ならダメなやつ)。虫は栄養価が高いというが、食い出のあるやつとないやつがあるらしい。また特産品で売っているような加工食品でも、その中には色々な虫が混ざっているらしい。面白かったが真似はしたくない…2024/07/24