内容説明
百万都市江戸の庶民はどんな野菜を食べていたのだろうか?江戸近郊での野菜の栽培・流通・販売に川が果たしていた役割とは?都市と農村間のリサイクルから飢饉時の野草利用まで、野菜を通して江戸の自然と生活が見えてくる。
目次
第1部 江戸の野菜とその産地(見立番付に見る江戸の料理と野菜;『武江産物志』に見る江戸の野菜)
第2部 消えた三河島菜(三河島菜を求めて;三河島菜の産地(近郊農村の生活))
第3部 野菜の改良と広がり(野菜の渡来と品種改良;飢饉に備えた救荒野菜;明治政府による野菜の普及)
著者等紹介
野村圭佑[ノムラケイスケ]
1942年東京生まれ。早稲田大学第一法学部卒業。長年、自然が回復した工場跡地を利用したトンボ公園の実現のための活動や荒川・隅田川の自然回復に取り組む。毎日新聞郷土提言賞論文コンクールで「回復した自然を生かし、東京の下町にトンボ公園・自然体験園の建設を」(1989年度)、「自然と治水の調和した隅田川へ」(1993年度)が、共に東京都最優秀賞。主な著書、『下町によみがえったトンボの楽園』(大日本図書、1998年度産経児童出版文化賞推薦)、『まわってめぐってみんなの荒川』(あらかわ学会・どうぶつ社、2000年度産経児童出版文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa
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e021、私が読みたかったのはどちらかというと江戸野菜の復活の過程と、江戸野菜とそれぞれの地域についてだったんですが、どちらかというと江戸野菜とは、という分類や歴史語りに偏っていて、ちょっと残念だったかなぁ。正直なところある程度周辺が頭に入ってる人にはいいと思うんだけど、そこまで同種の本があるわけでもないので、最初に手に取る1冊になる可能性が低くないと思うんだよね。なんというか、三河菜の種探しを読もうとしたら「三川菜とは江戸野菜とはなんであるか」という概念と記録の歴史の話になったというか、そういう本ですw2014/01/21