内容説明
松竹梅や菊をはじめとする日本人とかかわりの深い植物をとりあげての考察や、いけばな花伝書の読み直しなど、個別的事例の徹底的検証を通じて、日本の伝統的自然観の本質をあらためて問いなおす論考を収録。
目次
第3部 日本的自然観の形成と定着(つづき)(“転換期”への展望―いけばな前史を視座として;日本的自然観の中世的展開 ほか)
第4部 日本的自然観の展開事例(松;梅 ほか)
第5部 花伝書をたずねて―天文期・慶長期「花伝書」の研究(花伝書誕生時代の社会=文化状況;『君台観左右帳記』に見る“国際感覚”の横溢 ほか)
第6部 日本の風土―過去と現在(正しい自然観=風景観を確立するために;三つの「日本人の自然観」 ほか)