内容説明
５００枚の写真資料で再現する巨人の劇的な生涯。
目次
故郷と家系 向畑・南方家の人びと
幼少年期 伝説につつまれた少年時代
東京修学 東京大学予備門の青春
外遊準備 アメリカへの渡航の準備
在来時代 アナバーとフロリダの青春
在米民権家と南方熊楠
在英時代（ロンドンにおける８年間；熊楠と大英博物館）
孫文との交遊 革命家との出会いと別れ
土宜法竜 真言宗の学僧との交遊
和歌山と那智 帰国―那智の山野にて
田辺という町 熊楠の住んだ田辺という町
結婚・家族 結婚―熊楠一家の光と影
粘菌の世界（粘菌研究に注がれた情熱；南方熊楠の粘菌研究；粘菌ミナカテラの再採集）
菌類の研究 数千点の彩色菌類図譜
植物学の友 植物学者たちとの交流
神社合祀反対（民俗と自然を守るために；矢田村入野の大山神社）
毛利清雅 『牟婁新報』と毛利清雅
柳田国男 民俗学草創期の協力と離反
宮武外骨 反官権と猥雑への共感
植物研究所 南方植物研究所のいきさつ
執筆活動（英文と和文を駆使して；英文「燕石考」について）
進献・進講 神島―進講の一日
田辺交遊録 熊楠をめぐる田辺の人びと
晩年と死（晩年―神島の保全と安藤みかん；紫の花―臨終の父）
熊楠死後 南方熊楠ののこしたもの
略年譜
