感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
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本草学、植物学、博物学にまつわる29篇の文章が収められている。多くは書き下ろし。 表題の「草を手にした肖像画」は、西欧/日本での例を挙げたもの。植物学者がそのような姿で描かれているわけだが、どんな草をもっているかで性格が出ていておもしろい。 それから尾張の嘗百社、ノルウェーのミジンコ研究者、江戸期に伝わったヨンストンの『動物図説』、仁和寺に残る中国の古い本草書、森鴎外が帝室博物館長時代に作成した本草書の書目、伊藤圭介のこと、ヨーロッパに紹介された日本の本草書など、さまざまな話題が詰めこまれている。2019/03/23
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