内容説明
華麗なるフローラの饗宴。世界の神話や伝説の中で、花は何を象徴し、どんな役割を果たしているのだろうか?ヨーロッパをはじめ、南北アメリカ、中近東、アジアなど多くの地域の説話をもとに、200種余りの花と人間との関わりを探る古典的名著。
目次
花と民俗
花と古代キリスト教伝説
妖精の花
秘められた魔力―催眠作用と覚醒作用
悪名高い植物
花の神話と伝説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
69
【花の物語】の源流と言って過言ではない古典。日本語版の出版は1985年ですが、原書は米国で遅くても1925年には発行されていた模様。著者のチャールズ・M・スキナー氏は1907年に亡くなっているので、20世紀初頭に書かれたものを没後刊行したものと思われます。花の神話や伝説に関する書物の〈参考文献〉には、必ずと言っていいほど載っている本。花の仕事を始めた時に入手し繰り返し読みましたが、小さな文字がびっしり詰まっていて、約300頁の本を読了するのに半年近く要しました。テーマ読書の機会に、図鑑のように眺めました。2015/03/31