内容説明
昭和初期の庶民の旅とは?パンフレットで読み解く日本発見の旅。旅行後には捨てられていく運命にあった観光案内を、地域ごとに分類して多数収載。「大正の広重」吉田初三郎や金子常光ら名人の手になる見事な鳥瞰図をカラーで紹介。名所旧跡を訪ねるもよし、幻の路線・今はなき廃線や観光地を探るもよし、時空を超えた旅を愉しむ一冊。
目次
序 日本の観光―昭和初期
第1章 北海道の自然美探勝
第2章 東北地方の名所
第3章 日光とその周辺を巡る
第4章 箱根・富士・伊豆遊覧
第5章 東京近郊の遊覧地と行楽
第6章 信越地方へのスキー旅行
第7章 瀬戸内海を巡る船旅
第8章 九州の景勝地を巡る旅
著者等紹介
谷沢明[タニザワアキラ]
1950年静岡県に生まれる。法政大学工学部建築学科卒業。法政大学大学院工学研究科修士課程修了、博士(工学)。日本観光文化研究所放送教育開発センター助教授を経て、1995年愛知淑徳大学教授。専門は観光文化論、地域文化論、民俗建築論。受賞:日本民俗建築学会賞、竹内芳太郎賞(2020年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tadashi_N
11
手描きの鳥瞰図は、観ていて気持ちいい。思い入れ上等。2023/01/11
K
1
(2020,689.2)これの地域編も出てるんだけど、東北がなくて、東北をまず読みたくて借りる。いい紙使ってるから重すぎる。鳥瞰図のデフォルメ加減に驚くしかない。美しいけど。これ間に受けちゃあかんなと、今だから思うけど、当時の人はどう思うか。2024/04/09
kaz
1
ホテルや私鉄等、ある程度の資本があるところが作るパンフレットの方がポイントが絞られていてわかりやすい。近畿や北陸が無いのは残念。図書館の内容紹介は『昭和初期の庶民の旅とは? 大正期から第二次大戦前にかけての旅行案内書、鳥瞰図を参考にしつつ、とりわけ昭和初期の観光パンフレットに注目して、当時の観光旅行のスタイルや、日本各地域の観光地の姿を明らかにする』。 2021/01/09
クリフトン
1
全くの偶然なのだが あとがきに服部徳次郎氏の名をみつけた 懐かしいことだ 同氏がこのような蒐集をされていたとは知らなかった 蒐集の鳥観図は「中部近畿地方が287点」「同地方のまとめは今後の課題としたい」とある 大いに期待したい 2020/12/15