感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
30
1984年刊。著者は岩合光昭氏の父上で、動物中心のフリーカメラマン。生き物たちの雄姿を自然の中で撮影した2巻本。この「北の国」では丹頂鶴が特に美しい。森を背景に群れ飛ぶ姿は、琳派の絵画そのものだ。同じ木にとまったオジロワシとオオワシを捉えた一枚も印象的。互いにそっぽを向きながら微妙に牽制し合っている。トキの自然の姿もかろうじてあった。長年動物を撮ってきた著者は、環境破壊と人の侵食への無念さを繰り返し述べる。その葛藤が作品の原動力だとしたら悲しい。厳寒の小屋で何日も待機し、氷上のアザラシ猟にも同行している。2019/05/11




