内容説明
鐘の音が鳴りひびき降りそそぐ時代へ!なつかしい響きに秘められた、人びとの絆のあかし、美しい物語の数々―。中世以来、つねに鐘の音とともにあった日常の一齣一齣、その具体的な実像から、鐘鋳造をめぐる奇蹟譚や沈鐘伝説などの民間伝承にいたるまで、“古きよきヨーロッパ”の象徴というべき“鐘”文化の諸相を描き尽くした、ドイツ民俗学の古典的名著。図版多数。
目次
1 鐘の素材と鋳造をめぐって
2 鐘の奉献
3 鐘の名前
4 聖なる鐘、人に寄り添う鐘
5 魔除けの鐘
6 豊饒と健康をもたらす鐘
7 教会に仕える鐘
8 鐘と家族
9 市民生活と鐘
10 鐘は語る―響きの「聞きなし」
11 慣用句のなかの鐘
12 鐘の伝説をめぐって
著者等紹介
ザルトーリ,パウル[ザルトーリ,パウル] [Sartori,Paul]
1857‐1936。ドイツの民俗学者。北ドイツ、ドルトムント市のギムナジウムに教師として奉職、1902年に同校の教授となる。翌1903年には、ラインラント・ヴェストファーレン地方の民俗学協会(Verein f¨ur rheinische und westf¨alische Volkskunde)の設立に参加、包括的な民俗調査や機関誌への執筆など、学界を牽引する顕学として精力的に活動を続けた。1927年にはミュンスター大学より名誉博士号を授けられている
吉田孝夫[ヨシダタカオ]
1968年鳥取県生まれ。奈良女子大学文学部教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了(ドイツ語学ドイツ文学専修)。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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