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内容説明
シーレ自身の言葉で綴る生涯と作品。ウィーンの世紀転換期を疾駆するように、28年という短い生涯を駆け抜けた若き天才画家のリアルな姿。芸術に対するほとばしる情熱を綴った詩文から、困窮の生活費を無心する手紙まで、書簡や日記などに見える本人の言葉と、そこで言及される作品を中心に集成し、画家自身にとっての真実を探る“オリジナル画文集”。
目次
1905‐09 画家になるまで
1910‐14 シーレ誕生
1915‐18 成功と早すぎる終焉
著者等紹介
伊藤直子[イトウナオコ]
東京生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、中央大学他非常勤講師。専門はドイツ文学、ドイツ文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
73
エゴン・シーレの文と絵が収められた本。文と言っても、誰かに出された手紙が中心であり、自作を語るというほどでもない。公に読まれることを思って書いたわけではなく、誰かに対しての無心だったり、言い訳だったりする。それはそれで、シーレの生の気持ちが伝わってくる。絵と合わせて読むことで、シーレの人生が少し分かってきたような気がする。2023/07/23
秋良
21
来月から始まるシーレ展の予習のために。強烈な色彩とデフォルメされたラインは、骨と皮膚の間に隠されたモデルの人間性を表に出すよう。残されたシーレの写真同様、人物たちは瞳に強い光を湛えながらも痛々しさもあり、たまに瘡蓋のはがれたところを見せられるような気分になる。私の中ではむき出しの、という言葉が合う画家。夭逝したわりに多作で、太く短く生きた人だったみたいだ。2022/12/03
NORI
16
『レオポルド美術館 エゴン・シーレ展』を観たあとに読みました。28年という短い半生を綴られている。「第49回ウィーン分離派展ポスター」は故クリムトを偲んでる。この絵が印象的でした。2023/04/29
大島ちかり
14
手紙と対に絵の紹介があった。お礼状だったり、買って下さい、売って下さいだったり。 気のせいか、男性の絵は表情があり、 女性の絵は表情がないように見える。 風景画もゴッホの絵に似ていてとても良い。2024/02/07
大粒まろん
11
これはとても良い塩梅の画文集。自伝的要素も適量配分されていて読みやすいし。良い感じですね。八坂書房さん。2023/03/30
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